産業転換と子どもたちの地域移動・社会移動に関するコーホート研究
Project/Area Number |
17J01103
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
笠原 良太 早稲田大学, 文学学術院, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 成人期への移行 / ライフコース / 産業転換 / 中学生 / 社会移動 / 炭鉱閉山 / 尺別炭砿 / 夕張 / 炭鉱の子ども / 青年期 / ライフコースの軌道修正 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は以下の4点に取り組んだ。 第一に、尺別炭砿閉山時中高生への追跡調査(質問紙調査・生活史聴き取り調査)である。質問紙調査は先行コーホート5学年を対象に(対象550名、有効回収率39.9%)、地域産業の衰退にともなうキャリアラインの変容を把握した。現在、前年度分と合わせた集計報告書を作成し、調査の取りまとめを行っている。また、生活史聴き取り調査は、閉山時高校生を対象とする座談会を開催し、閉山による転校・残留問題等を明らかにした。 第二に、閉山時中学生の作文分析である。尺別炭砿の閉山に加え、比較対象として、大夕張炭砿の閉山(1973年)ならびに真谷地炭砿の閉山(1987年)に関する中学3年生の作文を分析した。その結果、閉山経験のタイミングならびに地域ごとの閉山インパクト(進路意識への影響等)を明らかにし、論文としてまとめた。 第三に、尺別炭砿地域・教育コンテクストの把握である。まず、前年度に実施した元小中学校教員へのインタビュー記録ならびに教育資料の整理から学校・教育のコンテクストを把握し、リサーチペーパーとしてまとめた。また、同校で実践された「尺炭教育」(児童・生徒の主体性の涵養、地域・父母提携等)の成立・発展の過程を、産業(炭砿)、組織(教師集団)、世代(尺別出身の教員等)の視点から整理した。この結果を、第70回日本教育社会学会大会一般報告としてまとめた。 そして、第四に、尺別炭砿の閉山と異なる時代・地域特性を有した炭鉱に関する資料収集・分析を進めた。特に、都市炭鉱である太平洋炭砿(釧路市、2002年閉山)の生活、子どもたちについて、会社資料やインタビュー記録などから整理し、釧路叢書『太平洋炭砿――なぜ日本最後の坑内掘炭鉱になりえたのか』(下巻)掲載予定の論稿をまとめた。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)