アミノ酸の圧力誘起重合反応から氷天体における化学進化の可能性を探る
Project/Area Number |
17J01285
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Geochemistry/Cosmochemistry
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤本 千賀子 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | アミノ酸 / 高圧 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、地球外生命探査のターゲットとなりうる氷天体で、有機物が圧力によって引き起こされる反応により化学進化をする可能性を模索することである。研究対象は、タンパク質を構成する分子であるアミノ酸を用いる。今までに、アミノ酸の一種であるアラニンを室温で加圧し、2量体や3量体などのペプチドが得られることが分かっており、さらに長いペプチドと思われるものも確認されていた。昨年度はアラニンのペプチドを合成し、これをスタンダードとして用いることで、実験回収サンプル中の生成した長いペプチドの定量性の確保を目指した。 今年度は、アミノ酸の種類や性質の違いによる圧力によって引き起こされる反応への影響を調査するため、アミノ酸の一種であるグリシン、アスパラギン酸、グルタミン酸に高い圧力をかけ、回収・分析を行った。グリシンにおいては、アラニンと同程度の生成量で2量体・3量体を見出すことができた。また、アスパラギン酸とグルタミン酸においても、2量体を見出すことができた。グリシン、アスパラギン酸、グルタミン酸においては、圧力誘起重合反応か確認された初めての例である。ただ、具体的なアミノ酸の種類による反応性の違いなどはまだ判明していない。 また、今まで高圧実験は、協力研究者のところで大型プレスをお借りして実験を進めていたが、東京大学でも高圧実験をできる設備を整えた。さらに、アミノ酸の2量体、3量体などの高圧下での挙動に関して文献調査を行った。
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)