アニソール及びケトンの不活性シグマ結合活性化を基盤とする新触媒反応の創製
Project/Area Number |
17J01528
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Organic chemistry
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Research Institution | Osaka University |
Research Fellow |
森岡 俊文 大阪大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ニッケル / アニソール / 炭素-酸素結合切断 / ケトン / 炭素-炭素結合切断 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、アニソールの炭素-酸素結合の酸化的付加という新しい素反応に注目し、それを様々な触媒反応に応用することを目的に行った。既に置換型の反応については達成済であるが、本研究では前例のない挿入型の反応に取り組んだ。このことにより、いわゆるクロスカップリング型の枠組みにとらわれない多様な変換が、アニソールを起点に可能となるため、合成化学において新たな可能性を示すことができる。 また、炭素-酸素結合よりも強固な炭素-炭素結合の切断反応を検討した。その結果、単純ケトンの脱カルボニル化反応が、炭素-炭素結合の切断を伴って進行することがわかった。従来のケトンの脱カルボニル化反応では、基質に配向基を導入したり、環歪みを利用したりする必要があり、単純なケトンへは適用できなかった。本研究では電子豊富低原子価ニッケル種を用いることにより、単純ケトンの炭素-炭素結合活性化の糸口を見出すことができた。また、単純なケトンの炭素-炭素結合の切断反応はニッケルでは例がないため、この分野で申請者のグループが先駆的な役割を果たすとともに、炭素-炭素結合の酸化的付加という新しい素反応過程を確立することができた。 アニソールの炭素-酸素結合やケトンの炭素-炭素結合を変換するという概念は、従来の合成化学には無かった。すなわち、従来のハロゲン化物などの反応性化合物を用いた場合とは根本的に異なる逆合成戦略を提供できることになる。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)