Genesis and transition of Minimalism : reconsidering from the perspective of art market
Project/Area Number |
17J01552
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Fine art history
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
鵜尾 佳奈 大阪大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Project Status |
Discontinued (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2018: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2017: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 美術史 / 芸術社会学 / 戦後アメリカ美術 / パトロネージ研究 / 美術市場 / ミニマル・アート / コンセプチュアル・アート / ロバート・モリス / 労働者としてのアーティスト |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、ロバート・モリスの作品制作においてコレクターのジュゼッペ・パンザがどのような役割を果たしたのかを調査した。7月で特別研究員を途中辞退したため、夏に予定していた海外での調査は行うことができなかったが、5月には日本の美術館図書館で資料調査を行った。美術館図書館の資料に加え、昨年度の海外出張で得た書簡などの分析をもとに、単なる影響論に留まることなく、モリスの作家像を問い直すための糸口を探った。具体的には、モリスの初期作品の再制作、作品制作過程におけるパンザの権限、そして両者の芸術観の側面から、パンザが作家の作品制作において果たしていた役割について検証した。 その結果、モリスが作品の同一性に拘泥せず、パンザの要望に応じて作品の質を変化させていったことが分かってきた。また、同時代の周辺の作家と比較して、モリスが作品の複数性やバリエーションに関して寛容であったことを明らかにし、モリスの作品がもともとコレクターの要望に応えやすい性質を持っていただけでなく、四半世紀にも及ぶパンザとのやりとりの中で、自らの作品に複数性、再構成可能性、素材の不確定性などの性質を見出だし、与えていったのではないかと結論付けた。すなわち、モリスにとって作品は1つの決まった姿を持っているべきものではなく、不確定な要素を代入可能な変数を有するものであり、状況によってその素材や外観を変化させることができるものであった。パンザも例に漏れず、コレクターは作品の同一性やオウセンシティーに価値を見出すが、モリスはこれらを軽視していたからこそ、コレクターと協調することができたと言える。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)