うつ病モデルマウスの巣作りはなぜ遅延するのか?-中枢モノアミン系の関与
Project/Area Number |
17J02160
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Integrative animal science
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Research Fellow |
大給 日香里 東京農工大学, 連合農学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 巣作り行動 / ストレス / うつ病 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウスに社会的敗北ストレスを暴露すると巣作り行動が遅延する。このモデルマウスの巣作り遅延に着目することで、うつ病発症メカニズムを発見できる可能性があると考え、マウスの巣作り遅延原因の根本的解明を目指すために以下の点を明らかにした。 1.巣作り遅延をレスキューする向精神薬の探索および巣作り遅延を引き起こす分子の解明 a)抗うつ薬候補として開発が進められていたバソプレシン1b受容体拮抗薬SSR149415をモデルに腹腔内投与した。アルギニンバソプレシンは巣作りや社会的敗北ストレスに関与するとの報告もある。モデルの巣作り遅延をレスキューするかを調べた結果、有意な有効性は認められなかった。b) リン酸化タンパク質アレイを使用して急性社会的敗北ストレスモデルマウスの側坐核サンプルを用いてリン酸化シグナルの網羅解析を行った。急性社会的敗北ストレス暴露で特徴的に変化するリン酸化経路を見つけることが出来た。今後、特徴的に変化するタンパク質をウェスタンブロッティング等により発現を確認する。c)ウェスタンブロッティング法により脳領域毎のc-fosタンパク質の発現をスクリーニングしており、サンプルの分析途中である。 3.3次元深度カメラを用いた急性社会的敗北ストレス暴露後の巣作り行動 3次元深度カメラを用いた巣作り解析技術を利用して急性社会的敗北ストレスを暴露しマウスの巣作りを含む行動の経時的なデータを解析した。ストレスを暴露したマウスでは、自発活動の増加、リアリングの減少および巣作りの遅れが見られたが、暗期には巣作りの抑制が徐々に回復した。さらに巣作り行動と社会的忌避行動の時間経過とその関係を解析してみたところ、急性社会的敗北ストレスモデルマウスにおける巣作りの遅れと社会的忌避行動の間には弱い正の相関があることが明らかになった。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)