Project/Area Number |
17J02248
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Philosophy/Ethics
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
山下 智弘 慶應義塾大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2017: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 形而上学 / 論理学 / ハイデガー / 実践的推論 / 存在 / 時間 / 現象学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、次の観点から研究を進めた。 第一に、前年度の内容を引き継ぎ、ハイデガー研究を現代の形而上学的論理学と接続するため、形而上学的論理学に関する文献を渉猟し、その知識を深めた。具体的には、ゼバスティアン・レーデルの Self-Consciousness and Objectivity, イラド・キムヒの Thinking and Being などの最新の書籍を研究し、形而上学的論理学一般についての理解を深めると共に、マイケル・トンプソン、マティアス・ハーゼ他の論文を研究することにより、形而上学的論理学の応用的側面についての知識を得た。また、その過程でこうした哲学的潮流がヘーゲル哲学との関連を有するということを知った。 第二に、ハイデガー哲学における「本来性」と「非本来性」の概念を実践的推論の概念に関連づけて理解することを試みた。ハイデガーの主著として扱われることの多い『存在と時間』では、存在論の基礎として人間的現存在の二つのあり方である本来性と非本来性が別個に、しかも重要性を持つものとして扱われている。この二つのあり方の差異は通常、存在論的な差異というよりは現存在の生き方にかかわる差異であると考えられている。その際に問題となるのは、存在論の書である『存在と時間』において存在論的でない差異を扱うのはなぜかということである。今年度はこの問題について、本来性と非本来性の差異は実践的推論の形式において異なるという解釈を提示した。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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