| Project/Area Number |
17J02328
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| Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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| Allocation Type | Single-year Grants |
| Section | 国内 |
| Research Field |
Veterinary medical science
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| Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
大谷 紘資 北里大学, 獣医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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| Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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| Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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| Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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| Keywords | 高血圧症 / 中枢 / TrkB / マイクロRNA / 心血管疾患 / 脳由来神経栄養因子(BDNF) / TrkB (NTRK2) / TrkB(NTRK2) |
| Outline of Annual Research Achievements |
前年度のWestern blottingによる解析で、高血圧症モデルラットでは正常ラットと比較してtyrosine receptor kinase B(TrkB)のアイソフォームであるTrkB T1タンパク質の発現が脳内の視床下部前部で亢進していることが明らかになった。そこで本年度は組織学的な手法により、視床下部前部のどの細胞でTrkB T1タンパク質の発現が亢進しているのかを詳細に解析するための基礎的な検討を行った。これまで用いていた市販のTrkB T1抗体は、免疫組織化学染色には適さなかったため、新たな精製抗体を作製した。しかしこの精製抗体を用いても、脳内におけるTrkB T1の特異的な発現は検出できなかった。また、Western blottingにより正常ラットの脳組織における発現も検討したが、作製した精製抗体を用いてTrkB T1の発現を検出することは出来なかった。 さらに、データベースを用いてTrkB T1遺伝子を抑制性に制御することが予想されるマイクロRNAを見出した。このマイクロRNAをHEK293T細胞に過剰発現させ、細胞の培養上清から細胞外小胞(マイクロRNAを大量に含むと考えられる)を単離して高血圧症モデルラットの視床下部前部に投与した。その結果、過剰発現を行っていないHEK293T細胞の培養上清由来の細胞外小胞を投与した群と比較して、収縮期血圧が低下する傾向を示した。 以上より、高血圧症モデルラットでは視床下部前部で高発現するTrkB T1が全身血圧の上昇を制御することと、これにマイクロRNAが関与していることが示唆された。そのため、脳内のTrkBアイソフォーム発現の変化は、今後の研究により高血圧症における新たな予防・治療の標的となることが期待される。
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| Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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| Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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