Project/Area Number |
17J02434
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Physical properties of metals/Metal-base materials
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
木村 雄太 東北大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2017: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 形状記憶合金 / マルテンサイト変態 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の主な目的は,TiNi基形状記憶合金において発現するマルテンサイト変態(M変態)の前駆現象(Commensurate-Incommensurate転移:C-IC転移)を結晶学的,熱力学的および機械的影響を調査し,また単結晶材における低温域における応力ヒステリシス(σhys)の温度依存性を調査し.低温域で動作する超弾性合金への応用を探索することである.以前の研究成果によると,Ti50.0-xNi40.0+xCu10.0合金においてC-IC転移はNiを過剰に添加することにより,DSC曲線のブロードなピーク(Intermediate相:I相と呼称)として観察できることを見出した.本年度は,Ni過剰にしたTiNi基合金に着目しC-IC転移の本質とそのM変態へ与える熱力学的影響の調査を目的とし,研究を行なった. TiNi合金にFeを2at%以上Feを添加することで,M変態前にC-IC転移が存在することが先行研究によって知られている.そこで,本年度はFeを3at%添加したTi50.0-xNi47.0+xFe3.0合金を用いて,Ni過剰側におけるC-IC転移に伴う比熱および結晶構造の変化を調査するとともに,Ni過剰側のM変態の相図も決定した.その結果,Niの増大とともにM変態温度は低下する傾向が見られた.また47.4at%Ni以上でI相に起因するブロードな比熱のピークを観察した.このC-IC転移のピーク温度は,Ni組成に依存せずほぼ一定である.TEM観察の結果,I相を経てR相となる場合(Ni量が41.4at%以上),I相の微細ナノ組織をほぼ維持したまま明瞭な双晶界面を持たないR相が形成されることを観察し,I相はM変態に影響を与える重要な相転移であることを見出した.この結果は,2018年3月の金属学会で発表し,これから論文に投稿する予定である.
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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