情報過多と情動がワーキングメモリを介して幼児のソースモニタリングに及ぼす影響
Project/Area Number |
17J02824
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Educational psychology
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小澤 郁美 広島大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ソースモニタリング / ワーキングメモリ / 幼児 / バインディング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,幼児の目撃証言の信憑性に関わるとされているソースモニタリングとワーキングメモリの関連を明らかにすることを目的とするものである。本年度は,Baddeleyらのワーキングメモリのモデルのうち,様々な情報の統合や長期記憶とのやり取りを担う構成要素であるエピソード・バッファに着目し,外部情報のソースモニタリングとの関連を明らかにするための研究を実施した。 具体的には,外部情報のソースモニタリング課題として,幼児に複数のキャラクターが登場する動画を視聴させ,動画内に出てきた発話や行為の主体者を問う課題を実施した。また,エピソード・バッファの中心的な機能であるバインディングを測定する課題として,バインディング課題を実施した。バインディング課題では,音声提示された非単語と,イラストをバインディングすることを求めた。このバインディング課題は,言語情報の保持(音韻ループの働き)と視空間情報の保持(視空間スケッチパッドの働き)を含む課題であったため,言語情報や視空間情報の保持を測定する課題もそれぞれ実施し,それらの課題成績を統制したうえで,バインディング課題の成績と外部情報のソースモニタリング課題の成績との関連を検討した。 その結果,月齢および言語情報・視空間情報の保持の課題成績を統制したうえでも,動画内の発話者を問う外部情報のソースモニタリング課題の成績をバインディング課題の成績が有意に予測した。動画内の発話者を問う課題に正答するためには,キャラクターのイメージという視空間情報と,キャラクターが発話した音声情報をバインディングする必要があるため,バインディング課題の成績と関連したと考えられる。 本研究の成果によって,ソースモニタリングを支える認知プロセスとその発達を解明し,目撃証言の評価や発達障害を持つ子どもなどの記憶の誤謬を説明する手がかりとなることが期待される。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)