Project/Area Number |
17J03494
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Chinese philosophy/Indian philosophy/Buddhist studies
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
左藤 仁宏 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2019: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2018: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2017: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | インド仏教 / 説出世部 / マハーヴァストゥ / 仏伝 / 降魔成道 / 大乗経典 / ava-√lok / 仏塔崇拝 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き、貝葉写本を中心に諸写本を用いながら、古代インドにおいて編纂されたブッダの伝記文学、『マハーヴァストゥ』の読解を進めた。 また本年度は、『マハーヴァストゥ』に含まれる二つの「観察経」およびチベット訳で伝承される『聖・観大乗経』という三経典を取り上げ、これらの相互関係を考察し、『マハーヴァストゥ』の編纂過程の一様相を明らかにした。『マハーヴァストゥ』に含まれる第二の「観察経」の序文の特徴、すなわち菩提座周辺での出来事を"avalokita"(観察)と呼び、経典それ自身をvyakarana(回答、分別経)と記す状況が、第一の「観察経」の内容とよく合致することを確認し、これらの類似性が『聖・観大乗経』に認められないことを示した。そして結論として、『マハーヴァストゥ』が自らの外部に先んじて存在していた『聖・観大乗経』に類似したテキストを取り込む際、もともと『マハーヴァストゥ』内に存在していた第一の「観察経」を模倣することで第二「観察経」を形成したという発達段階を想定し、さらにこの事情を踏まえ『マハーヴァストゥ』に含まれる二つの「観察経」のタイトルである"avalokita"と、『聖・観大乗経』のタイトル"avalokana"の間に差異を認めるべきと指摘し、先行研究に批判を加えた。 以上の成果については第70 回日本印度学仏教学会で発表し、また『印度学仏教学研究』第68 巻第3 号において英語論文として掲載した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)