Project/Area Number |
17J03799
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Virology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
仲尾 朋美 東京大学, 大学院医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | インフルエンザウイルス / 好中球 / 電子顕微鏡 / 肺炎 / 肺胞上皮細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】 本研究では、インフルエンザウイルス性肺炎の病態形成を理解することを目的として、インフルエンザウイルス感染マウス肺に浸潤した好中球の分布、超微形態の変化、および他の細胞との相互作用等を、電子顕微鏡を用いて解析した。 【結果】 まず、感染マウス肺を集束イオンビーム走査型電子顕微鏡(FIB-SEM)を用いて撮影し、個々の細胞について3次元再構築を行ない、その表面構造を観察した。毛細血管内の好中球の表面は、ほぼ平滑であったのに対して、肺胞内に浸潤した一部の好中球の表面には多数の触手様構造が認められた。また、I型あるいはII型肺胞上皮細胞、単球や死細胞に接着した好中球、さらには好中球同士の接着が観察された。次に、in vitroの共培養実験系を用いて、マウスの好中球がインフルエンザウイルス感染肺胞上皮細胞に接着するのかどうかを確認した。マウス肺胞上皮由来細胞株(MLE-12)にインフルエンザウイルスを感染させ、好中球を添加して共培養した後、接着した好中球を計数した。その結果、感染細胞に接着した好中球の数は、非感染細胞に接着したそれよりも有意に多かった。 生体内において、好中球がインフルエンザウイルス感染細胞に接着することが、昨年度の結果からわかった。そこで、好中球の感染細胞への接着がウイルス感染肺において、どの程度の頻度で起きているのかを調べた。マウスにインフルエンザウイルスを経鼻接種し、感染後4日目に肺を採材した。感染細胞と好中球を共焦点レーザー顕微鏡で撮影し、そのZスタック像からそれぞれの細胞の3次元像を構築した。その結果、肺胞領域内の広範囲にわたって、好中球が感染細胞に近接している様子が多数観察された。 以上の結果から、インフルエンザウイルス感染によって肺胞上皮細胞と好中球の相互作用が誘導され、この相互作用が肺炎の病態に何らかの影響を与える可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)