Formation and development of theoretical computer science in Europe after the Second World War
Project/Area Number |
17J04234
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Historical studies in general
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
河西 棟馬 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 電気工学 / エレクトロニクス / 八木秀次 / 東北帝国大学 / 技術史 / 電気工学史 / コンピューティング史 / クロード・シャノン / 中嶋章 / コンラート・ツーゼ / アラン・チューリング / 計算機科学 / 科学史 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度に研究対象を第二次大戦後のドイツにおける計算機開発から戦間期-戦中期日本における電気工学へと大幅に転換することとなったが,平成31年度および令和元年度においては,転換後のテーマについてまとまった研究成果を2本の英語論文として発表することが出来た.まず,平成30年度中にHistoria Scientiarum 誌に投稿していた論文が受理・公表された.本論は日本の電気工学者である中嶋章が戦前に行った継電器回路理論の研究を対象としたものである.これまで中嶋の仕事は計算機開発の文脈で語られてきたが,この論文では彼の仕事を戦前日本における電気工学の文脈で理解し直したものである. 次に,中島の諸国した日本電気とも関係の深かった戦間期の東北大学電気工学科について調査し,その指導者であった八木秀次の工学思想について調査・研究した.その成果は2020年4月中にPHS Studies誌において公開予定である.この論文は八木がどのような思惑を持って基礎研究振興を行ったのかを検討したものである.この調査によれば,彼が基礎研究を新興した背景には,彼の「現代の技術は基礎科学の理解なくして発明も改良も不可能」という現状認識があった.八木は,特に真空管技術の登場以降,電気通信技術の科学依存性が高まっていることを主張し,こうした先端的技術において欧米特許に依存している状況は経済的のみならず国防的な観点からみても問題であるという認識を持っていた.そこで彼は,基礎研究から製品化までを全面的に自国内で行うことのできる研究開発体制を構想し,その研究部門として自らの所属する帝国大学工学科を位置付けていた. これらの成果は執筆準備中の博士論文においても重要な役割を占めることが期待される.それゆえ,令和元年度においては,転換した研究課題について大幅な研究の進展があった.
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)