節足動物への持続感染におけるフラビウイルス由来非コードRNAによるRNAi抑制
Project/Area Number |
17J04472
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Veterinary medical science
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
内田 祥子 北海道大学, 獣医学研究院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | フラビウイルス由来非コードRNA / 節足動物 / 持続感染 / 共進化 / RNA干渉 |
Outline of Annual Research Achievements |
フラビウイルスは節足動物に持続感染することにより自然界で維持され、伝播すると考えられる。節足動物ではRNAiによるウイルス遺伝子分解機構が生態防御に重要な働きをしていると考えられる。そのため、フラビウイルスは持続感染確立のため、これらの機構を制御していると思われるが詳細は不明である。フラビウイルスはsubgenomic flavivirus RNA(sfRNA)という非コードRNAを産生し、宿主の代謝機構に影響を与えることが知られている。本研究はフラビウイルスがウイルス由来非コードRNAを用いて、節足動物内での持続感染を成立させるという仮説を立て、研究を遂行した。 本年度は、ダニ媒介性脳炎ウイルス(マダニにより媒介されるフラビウイルス)が産生するsfRNAの、媒介節足動物であるマダニにおけるウイルス感染への影響を調べるために、一部のsfRNAを産生しないように改変したウイルスを作製し、解析へと応用した。その結果、マダニ由来細胞ではsfRNAがウイルスの増殖に重要であることが示され、さらにsfRNAと相互作用すると考えられるマダニ由来の宿主蛋白が同定された。同定されたマダニ由来因子の中には、ウイルスの感染の制御に関わる機能を持つと示唆されるものも存在していた。それに加えて、哺乳動物におけるインターフェロン応答への影響とそれに付随されると考えられる病原性の上昇にsfRNAが関与することが示された。 本年度の研究計画では、当初よりウイルス感染細胞におけるsfRNAの産生状況の解析、及びsfRNAと宿主蛋白の相互作用の解析を計画しており、期待通り研究が進展したものと考えられる。今後は、本年度得られた成績を元に、sfRNAによる宿主RNAi機構の抑制メカニズム及び媒介節足動物体内での持続感染への影響を解析していくことが期待される。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)