Project/Area Number |
17J04548
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
庄子 諒 一橋大学, 大学院社会学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2019: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2018: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2017: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 原子力災害 / コミュニケーション / 福島第一原発事故 / ユーモア / 笑い / コミュニケーション分断 / 質的調査 / 災害経験 / 問題経験 / 共感 / 東日本大震災 / 災害研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、異なる立場を持つ多様な生活者によって構成されている原発事故後の福島の生活構造において、他者とのコミュニケーションによって日常生活が動態的に維持されている過程を明らかにすることを目的としている。 最終年度となる令和元年度は、震災経験がいかに解釈され、コミュニケーションに影響を与えているかについて、フィールドワークにもとづく実証的研究を継続してさらに深めつつ、それらの成果をもとに、震災経験と横断的なコミュニケーションとの関連をまとめ、震災経験と生活構造に関する理論的研究を進めることができた。 これまでの実証的研究の取りまとめの成果としては、原発災害経験が、原発事故や放射能汚染の被害によって同定できるものではなく、福島の人びとの間で多様に発現していることを示した。ここから、さまざまな震災経験の差異と分断状況に対して、それらに通底しうる横断的なコミュニケーションの可能性を探った。その成果を図書所収論文として発表した。 実証的研究をふまえた理論的研究の成果としては、震災経験がいかに解釈されてコミュニケーションに生かされうるかについて、本研究において継続的に注目してきたユーモアの生成過程を中心に、その動態的な構造分析を行った。震災経験にもとづくユーモアの実践からは、経験のなかにあるズレを発見・抽出し、コミュニケーションへと転化して仕掛ける構造が見出され、このコミュニケーション過程によって人びとの間に笑いをとおした共同性を立ち上げうることが示された。その成果を日本社会学理論学会にて発表した。 加えて、関連する発展的な成果として、本研究での調査経験を省察しつつさらなる調査研究の精緻化を図って、過去の社会学的フィールドワークにおける調査経験や調査者-被調査者関係の実態を検討し、質的調査研究の方法論についての考察をまとめた。その成果を『一橋社会科学』にて雑誌論文として発表した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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