Project/Area Number |
17J04805
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Veterinary medical science
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鈴木 瑞穂 北海道大学, 獣医学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | インフルエンザウイルス / ブタ / レセプター特異性 / H2亜型 |
Outline of Annual Research Achievements |
H2亜型のインフルエンザウイルスは、1968年以降ヒトでの流行例がなく、多くのヒトがH2亜型ウイルスに対する獲得免疫を持たないことから、ヒトで再び流行した場合にはパンデミックとなる可能性が高い。一方、インフルエンザウイルスの自然宿主である野生水禽からは現在もH2亜型ウイルスが分離され、将来的にヒトへ伝播する可能性が考えられる。インフルエンザウイルスのレセプターはシアル酸を含む糖であり、末端構造の違いから鳥型とヒト型の2種類が存在する。現在野鳥で循環しているH2亜型ウイルスがヒトで流行するには、ウイルス表面糖タンパクであるヘマグルチニン(HA)のレセプター特異性が鳥型からヒト型へ変化する必要がある。我々は先行研究をもと、H2亜型ウイルスをブタに接種し継代すると、ヒト型レセプター特異性を示すウイルスが選択されると考えた。 本研究ではA/duck/Hong Kong/278/1978 (H2N9)をブタの鼻腔内に接種し5代継代し、鼻腔スワブから子孫ウイルスを継時的に分離した。子孫ウイルスのレセプター特異性を、鳥型もしくはヒト型レセプターを模した糖鎖ポリマーを抗原としたELISA法で評価したところ、子孫ウイルスは、継代前のウイルスと同様に鳥型のレセプターにより強く結合した。また、HAタンパクの遺伝子(HA遺伝子)のアミノ酸配列を調べ継代前のウイルスと比較したところ、子孫ウイルスのHA遺伝子には3箇所のアミノ酸置換を認めた。これらの置換部位はレセプターとの結合部位や、レセプター特異性に係わることが明らかとなっているアミノ酸とは異なる位置に存在しており、その意義は今のところ不明である。 以上から、今後5代目の継代で分離されたウイルスをさらにブタで継代し、ヒト型レセプター特異性のウイルスが選択されるか調べる必要があると考える。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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