オープンクロマチン構造を特異性高くイメージングできる技術の開発
Project/Area Number |
17J05901
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Molecular biology
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
垣塚 太志 大阪大学, 生命機能研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2018: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2017: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | クロマチン / イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
Tn5をオープンクロマチン構造の可視化に使う技術として、ATAC-see が近年報告された。そこで、本年度は本研究での可視化方法とATAC-seeとの性能差を比較評価した。その結果、本研究とATAC-seeとの相違点は2点存在することがわかった。これらの条件により、本研究では、オープンクロマチン構造に対する特異性を維持したまま、より効率よく明るい染色を実現できていることが確認できた。 本年度は、本技術を用いて、細胞周期依存的なクロマチン構造の解析と、マウス受精卵におけるクロマチン構造の雌雄由来染色体間の比較解析を行った。 細胞周期解析では、1細胞レベルでのオープンクロマチン構造領域の総量を蛍光輝度より定量した。その結果、細胞周期を通してオープンクロマチン領域の量は動的に変化することが分かった。更に、G1期やG2期に比べ、S期では、核内DNA総量に対するオープンクロマチン構造領域の割合が大きくなっている様子が観察された。また、M期には顕著にオープンクロマチン構造領域が減少する様子も観察することができた。さらに、そのM期にはオープンクロマチン構造が非常に特徴的な局在を示すことを明らかにし、それら領域と共局在する因子を同定することもできた。今後は、S期・M期のクロマチン構造に関して、より詳細な解析を進めていく。 マウスの受精卵では、精子が受精してから、雌雄由来の染色体が融合し一つの核を形成するまでの過程を観察した。その結果、受精後のクロマチン構造は雌雄の由来の違いで大きく異なることがわかり、特に精子由来のDNAは特徴的なクロマチン構造を持つことがわかった。今後は、これらクロマチン構造を制御している因子について、より詳細な解析を進めていく。 以上のように、本年度は本研究での観察手法の優位性を明示するとともに、これまでにない詳細なクロマチン構造解析を実現することができた。
|
Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)