犬の色素性角膜炎に対する培養角膜上皮細胞シートを用いた獣医再生医療の試み
Project/Area Number |
17J06460
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Veterinary medical science
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
黒田 晃平 山口大学, 連合獣医学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 角膜上皮シート移植 / 角膜上皮細胞マーカー / 角膜上皮未分化マーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
現在の獣医臨床領域において培養上皮角膜シート移植による角膜再生医療は実施されていない。そこで、ウサギを用いて培養角膜上皮シート移植による角膜再生医療の検討を行った。 当研究室で作製した培養上皮角膜シートの性状を病理学的検査により確認した。ブタ角膜薄切片上でイヌ角膜上皮細胞が数層にわたり増殖していることが確認された。また角膜上皮マーカーである CK3 およびCK12の発現が確認された。基底膜付近には角膜上皮幹細胞マーカーといわれているp63およびABCG2の発現が確認された。 次にウサギの角膜表層に欠損を作製し、細胞を播種していないブタ角膜薄切片の移植を実施した。移植後10日で採材し、病理学的検査に供した。移植後のスリットランプ検査において、顕著な血管新生や炎症反応といった拒絶を疑う所見は認められなかった。フルオレセイン染色では日を追うごとに陽性領域の縮小が認められた。また移植片は移植後10日の時点で癒合している様子が認められた。しかし、顕著な透明性の改善は認められなかった。病理学的検査では移植片上に宿主の角膜上皮細胞の伸展が認められた。移植片と宿主角膜の境界には線維化が確認された。 この結果を踏まえて、ウサギ角膜に同様の手法で培養角膜上皮シートの移植を実施した。移植後10 日で採材し、病理学的検査に供した。移植後のスリットランプ検査において顕著な血管新生や炎症反応といった拒絶を疑う所見は認められなかった。フルオレセイン染色では移植直後より陽性領域は辺縁に認められるのみであった。しかし、複数の個体において移植後数日で移植片全体が陽性となった。これは角膜上皮細胞がシートより剥離してしまったことが原因と思われる。現在、採材した眼の病理学的評価を実施している。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)