イスラーム・コスモポリタニズムとグローバル経済:ハラール食品実践の世界展開
Project/Area Number |
17J07708
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Area studies
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
桐原 翠 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 現代イスラーム世界 / ハラール / 地域研究 / マレーシア / イスラーム / イスラーム世界 / アフガン・ディアスポラ知識人 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、「イスラーム・コスモポリタニズム」の世界展開をハラール食品によって分析し、21世紀型のイスラーム型グローバル実践の特質と可能性の解明を行うことを目的とする。現代世界において地域を越境したイスラームのグローバルな思想(「イスラーム・コスモポリタニズム」と呼称)の世界的な展開をイスラーム法学派の差異により分析し、現代イスラーム世界におけるムスリムの生存基盤構築の実態について考察する。本研究が着目するハラール食品は、現在のグローバル経済システムのオルタナティブをも志向し、イスラーム諸国と非イスラーム諸国のムスリム同士を繋ぐ重要な役割を担っているといえる。 今年度は、①ハラール認証制度の地域間の差異、②ハラール産業の国際展開の実態について分析を進めた。これらの分析から、現代イスラーム世界において①ハラール認証制度は、地域間ごとの法学派に基づくことに加え、その地域での政策や現状を多く含み形成されていること、②ハラール産業が国際的な展開を見せる中で、マレーシアが先導的役割を担っていることがフィールド調査などのデータも踏まえて改めて明確になった。 このような分析から5月には、日本中東学会で研究発表を行ったほか、ハラール産業に関する先行研究を整理することも目的として、『イスラム世界』に書評を投稿し掲載されるに至った。これらの発信をも生かし、本年度は博士論文の執筆に専念した。博士論文「現代イスラーム世界におけるハラール産業の発展―マレーシアの国際的イニシアティブとハラール認証制度の越境化―」では、総合的地域研究の方法論に基づき、イスラーム世界論研究の一環として、イスラーム法における食事規定と現代におけるハラール産業の発展を事例とし、特にその国際的展開におけるマレーシアの役割に注目しつつ、総合的な考察をおこなった。本学位審査論文は所定の審査に通り、博士号を取得するに至った。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)