長寿命中性K中間子稀崩壊事象の観測による標準模型を超えた新物理の探索
Project/Area Number |
17J07824
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
上路 市訓 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 素粒子物理学 / KOTO実験 / K中間子 / 波形解析 / 素粒子物理学実験 / 中性K中間子稀崩壊事象 |
Outline of Annual Research Achievements |
長寿命中性K中間子稀崩壊事象(KL→π0νν(bar))の探索を行うKOTO実験では、非常に稀な当該事象(崩壊確率:3×10^ー11)を検出するために、高統計量を得るための大強度ビームとK中間子崩壊由来の背景事象を抑制するための高感度検出器群を用いる。しかしながら、大強度ビームが原因で検出器のカウンティングレートが高いため、偶発的に信号事象を抑制してしまう確率も高く、2015年度に取得したデータにおいては76%の信号事象を排除してしまっていた。 本年度の研究においては、このような偶発的な信号事象の抑制が特に発生しやすい2つの検出器について、検出器の時間特性をシミュレーションによって理解し背景事象に対する応答を最適化することで、15%の信号事象の回復が可能であることを示した。また、昨年度に開発した「信号波形の重複による検出時間計算の不定性」を減らす新しい解析手法をKL→π0νν(bar)探索の解析に導入するためのプログラムを開発し、これを2015年度に取得したデータの10%に適用して正しく動作することを確認した。また、波形重複による時間計算の不定性に起因して発生する背景事象が、新手法の導入によって抑制されることをシミュレーションによって新たに示した。今後はこの解析手法をすべてのデータに対して適用することでさらなる信号事象KL→π0νν(bar)の回復が見込まれ、探索実験感度を向上できると考えている。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)