Project/Area Number |
17J08172
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Basic / Social brain science
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
吉岡 歩 名古屋大学, 情報学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 共同注意 / fMRI / 二者同時計測 / ハイパースキャン / 脳活動同期 / 社会的相互作用 / 認知神経科学 / 好み |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの二者の脳活動の同期解析では,二者の残差時系列データの相関を計算することで,ベースとしての心的状態の共有に関わる脳部位の検討を行ってきた。一方,課題中に二者が相互作用し試行ごとに行動や脳活動がそれによって調整を受けているならば,実際に課題を実施したペアでは,擬似ランダムのペアと比較して脳活動(=β値)の変動の相関が高くなることが考えられた。そこで,試行ごとの脳活動をβマップとして描出し,それを時系列順に並べたβ系列を作り,ペア間のβ系列の相関係数を計算することで課題関連脳活動についての同期を検討した。まず,言語を用いた共同注意の実験データについて,二者のβ系列(課題関連脳活動の変動)の相関を解析した。その結果,右の上・中側頭回,下側頭回,下前頭回から前部島,楔前部において脳活動の同期が高まることが明らかとなった。続いて,物体を介した自己の内的な情報に注意を向ける内的共同注意の実験データを解析したところ,この課題では両側の上側頭回と小脳において脳活動の同期が高まることが判明した。これらの領域は,それぞれの残差時系列データで見られた二者の脳活動の同期を示す領域とは異なる部位であった。このことから,二者が相互作用する状態において,ベースとしての心理的な場の共有に関わる脳領域と,二者が課題を上手く進めるうえで重要となる脳領域は異なると考えられ,2つの実験の結果を総合すると,残差時系列データの相関解析において共通していた側頭頭頂接合部の活動の同期は,二者が相互作用し同じ心理的場を共有することに関連しており,一方β系列の相関解析に共通していた上側頭回は,注意を共有しながら課題を遂行することに関連していることが示唆された。そしてこれらの領域は,少なくとも共同注意においては課題の内容に大きく依存することなく,二者相互作用のベースとしての役割を担っていると考えられた。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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