日本庭園の思想的基盤とパフォーマンスの場としての機能をめぐる研究
Project/Area Number |
17J08732
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Art at large
|
Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
原 瑠璃彦 青山学院大学, 総合文化政策学科, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
|
Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | 庭園 / 洲浜 / 島 / 作り物 / 表象 / 天皇 / 石 / 見立て / 芸能 / 風景 / パフォーマンス / 建築 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究は「島」というキーワードに集約することができる。「島」とは『萬葉集』などに見られる庭園の古い呼称であるが、このことは、飛鳥時代の蘇我馬子の庭園以来、庭園の池に独立した中島があるという構造と深く関わる。こうした構造は日本庭園史に一貫するものであり、「島」が日本庭園の基盤とする思想、また舞台装置の要であることを物語っている。こうした池のなかに「つくられた島」は、神仙思想における鶴亀蓬莱山、あるいは常世思想における常世国といった理想郷の表象であったと考えられる。しかし、一方、古代において日本国が「大八島」「秋津島」などと呼ばれたことに象徴されるように、古来、日本国そのものもまた「島」として理解されていた。これを踏まえれば、「つくられた島」は日本国そのものの表象でもあったと考えられた。 「つくられた島」の系譜は、日本庭園の分野に限られるものではなく、本研究のキーワードの一つである「洲浜」とも関わる。洲浜とは島を囲う海岸線にあたる。こうした輪郭線をもつ作り物・洲浜台もまた、一種、理想的な「つくられた島」の台と考えることもできる。洲浜台は、近世において「島台」と呼ばれるようになる。 また、鎌倉時代まで行われていた天皇の即位儀礼・八十嶋祭を研究することで、そこから、天皇の権力と国生み神話に関わる島の表象との関係を読み取ることもできた。 こうした「島」の問題系の多面的な側面についての研究成果は、東京大学に提出した博士論文「洲浜の表象文化史」ほか、各論文で発表した。 また、2019年9月27日より丸亀の藩主京極家ゆかりの中津万象園なる大名庭園において、サウンド・アーティストの鈴木昭男+evala両氏による「聴象発景」なる展示が開催された。この展覧会に合わせて同庭園の研究を行ない「中津万象園――池に浮かぶ8つの島」という論考を寄せた。
|
Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(22 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Book] Promise Park2017
Author(s)
Moon Kyungwon, Hyunjoon Yoo, Jeong-Hann Pae, Kazunao Abe, Kumiko Idaka, Rurihiko Hara, Toyo Ito
Total Pages
264
Publisher
Workroom Press
Related Report
-