形而上学との関連におけるライプニッツ幾何学の生成史的研究ー双対性の観点に基づいて
Project/Area Number |
17J09257
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Philosophy/Ethics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
阿部 皓介 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ライプニッツ / 幾何学 / 空間 / 問題 / 定理 / 解析 / 総合 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度では、ライプニッツ幾何学の基礎資料を整理しつつ、前期における幾何学とりわけ作図論の重要概念として、問題(problema)と定理(theorema)という対概念に着目した。そしてライプニッツの学問の方法論と幾何学における方法論との関係についての考察を行った。 2年目の今年度は、それを踏まえて、ライプニッツの幾何学の方法論の進展が、ライプニッツの空間概念の変遷へと影響を与えているのではないかという仮説を立て、そのことを説明するために、ライプニッツが幾何学において重要視していた記号法の変化に着目することとした。そして、『幾何学的記号法』が書かれてから、晩年の空間論が展開されるまでの間の時期、とりわけ1679年から1700年までの諸テクストにおいて、ライプニッツの空間論と幾何学を結び付ける重要な鍵が見出されるのではないかと考え、研究を行った。 当該の時期のテクストを分類、精査した結果、『光輝なる幾何学の範例』(1695)を中心として、そこでは様々な実験的試みが内包されており、それらを単線的な発展図式の中途段階として説明することが難しいことが判明した。そのため、空間論と幾何学が何故完全に接合しきれなかったのかということが、逆にライプニッツの空間論が哲学として展開されていく際に重要なファクターになったのではないかとの考えに到った。現在は、両者の断絶の理由の中からライプニッツの哲学的動機を探るための新たな視点を模索する方向で研究を遂行している。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)