Insight-like learning in rats
Project/Area Number |
17J10634
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Basic / Social brain science
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
牧野 健一 東京大学, 薬学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 洞察学習 / ひらめき / 学習 / 個体差 / 学習の安定性 / 前帯状皮質 |
Outline of Annual Research Achievements |
私たちは試行錯誤学習と洞察学習という2種類の学習様式を有している。試行錯誤学習は、漸進的な学習であり、試行を繰り返すことで少しずつ達成されていく学習である。一方で、洞察学習は、瞬間的な学習であり、一般に「ひらめき」と呼ばれているものである。 本研究では、ラットのひらめき様の学習である「洞察様学習」が観測可能であるノーズポーク試験系の構築にすでに成功している。この行動試験系は、洞察様学習だけでなく、試行錯誤学習を観測することもできるため、同一の試験系によるこれら2種類の学習様式間の直接比較を可能としている。そこで、実際に、これらの学習様式ごとに、異なる学習結果がみられるのか検証を行った。 はじめに、学習成立までの速度を比較した。その結果、洞察様学習群および試行錯誤学習群の間において有意な差は認められなかった。次に、学習成立後の学習成績に着目した。学習成立後のセッション間における平均正解率を比較すると、洞察様学習群では試行錯誤学習群よりも有意に高い正解率を保持していた。さらに、学習成立後のセッションにおける正解率のばらつきを観察すると、洞察様学習群において、試行錯誤学習群と比較して、ばらつきが有意に小さいことが示された。したがって、洞察様学習では、試行錯誤学習と比較して、学習成立後の学習成績が高く、かつ安定していることが示唆された。 さらに、他の行動上のパラメータとして、ノーズポークを行うまでの反応潜時とノーズポークを行った穴の偏りに関して解析を行った。まず、反応潜時は試行錯誤学習群において、洞察様学習群よりも高いことが示された。これに加え、ノーズポークを行う穴の偏りを解析した。その結果、試行錯誤学習群において、洞察様学習群と比較して、偏りが少ないことが分かった。したがって、試行錯誤学習では、洞察様学習と比べて、より探索的な行動戦略をとっていることが示唆された。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)