Project/Area Number |
17J11236
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
森下 美沙希 名古屋大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2019: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 原子核乾板 / 宇宙線 / 反重陽子 / 対消滅 / 気球実験 / 自動読取 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までに行ったテスト結果をもとに、1994年に行われた南極周回フライトJACEE-13 のエマルションプレートのうち上流側9枚の膨潤処理を行い、HTS での読み出しが可能な最大角度 ( tanθ<4 ) の範囲での飛跡の全面読み出しを完了した。ベーストラックの飛跡密度は4×10^5/cm^2 程度であった。エマルション中での事象解析に重要となる、プレート間の位置決め(アラインメント)は問題なくできている。プレート間で繋がる飛跡の位置ズレと角度ズレのrmsの典型値はそれぞれ2micronと3mradであり、また、各処理区画毎に平均20本の飛跡がつながっているので、アラインメントの精度は位置で2/sqrt(20)=0.4micron、角度で0.7mradになる。 この中から反重陽子(あるいは反陽子)の対消滅事象の候補になり得る、低多重度 ( 4<Nch <15 ) のバーテックスの選び出しを行った。この選び出しには、最接近距離dr<5micron、最小開き角dθ>0.1radとなるベーストラック対の全てを選び出しておいて、互いの最接近となる位置が 5micron 以内のものをクラスタリングするという手法を用いた。選び出した候補事象数は 10^7 個以上になり、これには、大量の偽バーテックス(大角度読み出しによるゴースト飛跡起因と思われる)が含まれていると考えられる。そのため、偽バーテックスの原因を特定して排除し、目視主体の詳細解析が可能な、数百例以下への、これら対消滅事象候補の絞り込みが課題となった。現在、その解決に向けて取り組んでいるところであり、選び出したバーテックス近傍での目視観察による消滅点の同定まで進められていない。しかしながら、これまでに、少なくとも、低エネルギー宇宙線の多い、極地での原子核乾板気球実験への全面読み出しによる自動解析の可能性は示せたと考えている。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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