Project/Area Number |
17J11447
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Animal production science
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
岡本 麻子 県立広島大学, 生命環境学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 卵成熟 / 受精 / 胚発生 / 卵管 / Neurotensin |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までの解析により受精期の卵管においてNTS依存的に19遺伝子の発現増加が認められたことから、本年度はこれらの二次因子のスクリーニングと受精期卵管での機能解析を行った。スクリーニングでは発現の増加した19遺伝子の内、発現量が高く、かつ体外受精・発生時の体外培養系への添加を考慮し、分泌型因子を選定した。その結果、免疫反応への関与が報告される、分泌型糖タンパク質であるLipocalin2(Lcn2)を候補化し、受精期の卵管におけるLCN2の発現パターンと受精および胚発生に与える影響を調べた。その結果、Lcn2遺伝子の発現は受精期の卵管で有意に増加することが明らかとなった。卵の初期胚発生にLCN2が与える影響を体外培養系を用いて検討した結果、LCN2添加の有無による胚盤胞形成への影響は認められなかった。そこで、精子におけるLCN2の役割を調べた結果、前培養培地へのLCN2の添加により精子運動性が増加し、チロシンリン酸レベルが亢進することが明らかになった。また、LCN2添加で前培養した精子を用いて受精試験を行った結果、胚発生率が増加する傾向が認められた。以上の結果から受精期のマウス卵管ではNTS-NTSR1系依存的に発現するLCN2が受精時の精子運動性を亢進し、受精と胚発生を促進することが考えられた。今後、未解析の二次因子の機能性を明らかにすることで、受精および胚発生の場である卵管において、NTS-NTSR1系を介した卵-卵管-精子のインターリアクション機構をさらに詳細に解析する予定である。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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