Analysis of epigenetic transcriptional regulatory mechanism in heart failure
Project/Area Number |
17J11509
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
船本 雅文 静岡県立大学, 薬食生命科学総合学府, 特別研究員(DC2) (40882064)
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Project Period (FY) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2018: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ヒストン / 心不全 / アセチル化 / p300 / エピジェネティクス / ヒストンアセチル化酵素 / クロマチンリモデリング |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】申請者はこれまでの研究により、心肥大期から心不全期にかけてヒストンのアセチル化修飾部位がテールドメイン(H3K9)から球状ドメイン(H3K122)へと変化すること、クロマチンリモデリング因子のBRG1とヒストンアセチル化酵素のp300との結合が心不全期に増加することを見出した。本年度では、心肥大期から心不全期にかけてヒストンのアセチル化修飾部位の変化がBRG1によるエピジェネティックな制御機構で制御しているか解明することを目的として検討を行った。 【方法・結果】初めに、高血圧誘導性心不全モデルであるダールラットの心肥大期、心不全期の心臓を用いてin vivo reChIPアッセイを行った。その結果、心不全期での肥大反応因子プロモーター近辺においてH3K122のアセチル化の増加とともにBRG1がリクルートされていることを確認した。次に、初代培養心筋細胞にBRG1のノックダウンを行い、フェニレフリン刺激により心筋細胞肥大を誘導し、心筋核内のヒストンのアセチル化について検討した。フェニレフリン刺激によるH3K9のアセチル化の増加はBRG1のノックダウンで変化はなかったが、H3K122のアセチル化の増加はBRG1のノックダウンにより有意に減少した。 【考察】p300とBRG1の結合が増強することでH3K122がアセチル化され、転写が大きく亢進し心不全に至る可能性が示唆された。p300とBRG1との複合体形成のメカニズムを解明することが出来ればヒストンの球状ドメインのアセチル化を制御することが可能になると考える。そのため、p300とBRG1の結合が直接的または他のタンパク質を介した結合なのかを検討していきたい。本研究により新たなエピジェネティックな制御機構としてp300とBRG1の複合体形成を介したヒストンのアセチル化修飾が心不全へのトリガーとなる可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)