熟議システムにおけるミニ・パブリックス型熟議の継続が自治体に及ぼす影響の実証研究
Project/Area Number |
17K03567
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Research Field |
Politics
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
前田 洋枝 南山大学, 総合政策学部, 准教授 (70611094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠藤 明徳 別府大学, 文学部, 教授 (80310952)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2019)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2019: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 市民討議会 / 無作為抽出 / ミニ・パブリックス / 行政による評価 / 議会による評価 / 隣接自治体への影響 / 熟議システム / 自治体 / 議会 |
Outline of Annual Research Achievements |
豊山町町民討議会議(6月30日・9月16開催)に関して、当日の参与観察と参加者への質問紙調査を前田(研究代表者)が担当して実施した。 また、伊予市の2015年度から2018年度まで開催された市民討議会に関連して、10月1日にインタビュー調査を実施した。調査対象者は、市議会議員および、討議テーマを所管する部局の市役所職員であり、研究代表者と研究分担者の2名で実施した。さらに、2011年度から町民討議会議を開催している豊山町と2市3町協働フォーラムなどを通して交流のある周辺自治体として、岩倉市・大口町・扶桑町でインタビュー調査を実施した。岩倉市は7月8日に市民討議会を所管する部局の市役所職員と市議会議員を対象に、研究代表者・研究分担者・研究協力者の3名で実施した。大口町は10月8日に総合計画を所管する部局とまちづくりや町民との協働を担当する部局の町職員を対象に、研究代表者と研究協力者の計2名で実施した。扶桑町は11月29日に総合計画を所管する部局の町職員に対して、研究代表者のみで実施した。 調査内容は伊予市の市民討議会・豊山町の町民討議会議に対するそれぞれの立場からの評価、従来の計画策定のための審議会での議論・意見やパブリックコメントなどで出される意見と市民討議会での議論・意見の違いの有無や違いがあると考えるならばどのような違いがあると考えるか、2020年度以降に市民討議会・町民討議会議が開催されるとしたらテーマとすべきと考える内容などを尋ねた。インタビュー調査は事前に南山大学「人を対象とする研究」倫理審査委員会の承認を受けている。 加えて、8月3日の韓国の研究者との無作為抽出による市民の熟議に関する意見交換会、12月7日の第5回ミニ・パブリックス研究フォーラム(東京工業大学にて開催)などに参加し、調査報告を行なったり,関連分野の研究者などと意見交換を行なったりした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
豊山町における調査については、町民討議会議参加者に対する質問紙調査は予定通り実施している。周辺自治体へのインタビュー調査も、岩倉市、大口町、扶桑町に対して実施することができた。しかし、大口町・扶桑町への調査実施時期が予定より大幅に遅れた。 伊予市における調査についても市民討議会担当部局とは別の討議テーマを所管する部局の職員への調査や市議会議員への調査を実施することができた。 インタビュー調査は概ね予定していた対象者に実施できているが、一部の調査の実施時期が遅れたことにより、結果のまとめと論文化が遅れているため、「やや遅れている」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでのインタビュー調査の結果のまとめについて、2020年度の前半のうちに研究会を実施して意見交換を行ない、論文化に取り掛かりたい。対面での意見交換が難しい場合はZoomなどのネット会議システムも適宜使用する。
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Report
(3 results)
Research Products
(11 results)