競技種目特性に応じた呼吸筋トレーニングの明示:効果最大化計画
Project/Area Number |
17K13147
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Sports science
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Research Institution | Seijoh University (2019-2021) Nagoya University (2017-2018) |
Principal Investigator |
北田 友治 星城大学, 経営学部, 講師 (30761556)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2018: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 呼吸筋 / 長距離ランナー / 運動パフォーマンス / 呼吸循環応答 / トレーニングデバイス / 長距離サイクリスト |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに呼気および吸気の筋持久力の向上を主目的とする呼吸筋トレーニングによって5000m走の競技記録が向上する可能性を示唆する結果を得ていたため、代表的な2種類の呼吸筋トレーニングによる生理的適応を比較することで、陸上競技の長距離種目に適した呼吸筋トレーニングであることの裏付けを得ようとした。すなわち、長距離走種目を専門とする大学アスリートを対象に、吸気への圧閾値負荷による吸気筋力のトレーニング(IMT群)と、再換気バッグを用いた過換気による呼吸筋持久力のトレーニング(RMET群)の効果を主に呼吸循環器系の適応から比較した。呼吸機能および最大漸増負荷走中の換気パラメータにおける比較では、呼吸機能検査における肺活量、最大吸気口腔内圧および最大換気量の向上度合い、さらに、最大漸増負荷走中の換気パラメータにおける最大酸素摂取量、最大分時換気量、最大一回換気量および最大呼吸数の変化には群間差がなかった。一方、Sport-specific endurance plank testにおける体幹筋持久力の向上度合いは、RMET群と比較してIMT群において大きかった。 生理的適応のうち体幹筋持久力を向上させる点では、呼気および吸気の筋持久力の向上を主目的とする呼吸筋トレーニングよりも、吸気筋力の向上を主目的とする呼吸筋トレーニングが優れている可能性が示唆されたが、陸上競技の長距離ランナーにおける競技パフォーマンスの向上効果を裏付けられる結果ではなかった。引き続き、競技パフォーマンスの向上効果を裏付ける呼吸筋トレーニングの生理的適応を検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度は、前年度に得た結果の裏付けとして、2種類の異なる呼吸筋トレーニングによる生理的適応現象の解析に加え、新しく一過性の代謝応答を調べることにより、トレーニング効果の機序をさらに補足して検討する計画であった。しかし、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響を受け、エフォート率の低下を余儀なくされ、計画していた学会発表までも見送った。また、新たな測定においても対象者のリクルートができず、中断せざるを得なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
できる限りの範囲で追加実験を実施し、その範囲内でデータをまとめて学会発表および論文執筆を行う予定である。ただし、COVID-19の影響によって高い傾向にある研究対象者の心理的ストレスの状況に鑑みながら、研究対象者の安全・安心を第一に研究を推進する。研究成果は、学術雑誌等への掲載によって公表するほか、現場の選手やコーチ等を通して発信する。
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Report
(5 results)
Research Products
(1 results)