Building and Maintenance of Religious Space as Adaptation and Hybridization: Comparative Studies on Hong Kong and Japan
Project/Area Number |
17KK0027
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
震災問題と人文学・社会科学
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
福島 綾子 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (50432878)
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Project Period (FY) |
2018 – 2023
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥15,340,000 (Direct Cost: ¥11,800,000、Indirect Cost: ¥3,540,000)
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Keywords | カトリック / 教会堂 / 香港 / 政教関係 / 信徒 / 宗教空間 / 民主化運動 / 宗教建築 / カトリック教会 / 営繕 / 建設 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年はコロナ禍対策が緩和され、香港への渡航ができるようになったため、現地調査を再開した。2023年12月から2024年1月にかけて現地調査をおこなった。2020年に施行された国家安全維持法の影響を、教会活動のみならず、香港社会のあらゆる場面において強く観察した。民主化を含め、政府批判、政府政策に反する発言や行動は、国安法違反となり逮捕起訴の恐れがあるため、取材先の具体的組織名、個人名を記載することは差し控える必要がある。研究成果を発表するに際しては、かなりの慎重さを要する状況である。どのような内容で論文などとして研究成果を発表するかを慎重に検討している。 カトリック教会・プロテスタント教会の宗教活動、社会活動を取材した。国安法以前に行われていた教会員による組織的民主化運動は一切おこなわれなくなっている。政府批判や民主化には直接つながらない社会活動、慈善事業はおこなわれている。国安法施行に加え、コロナ禍によって香港の人口、来港者数が減ったことにより、慈善事業の減少、形態変更がみられた。教会堂を建設し教会活動空間を新たに確保する試みは、国安法施行後も継続されている。しかし、地価が依然として高額であること、国安法の影響で移民が増加し教会員が減少していること、経済状況の悪化などによる献金減少により、大規模な教会堂の建設は極めて困難な状況が観察された。既存の教会施設では、信者数の減少がみられた。 香港中文大学カトリック研究センター所長と打合せをおこない、今後の連携について協議した。 2023年9月にはオンラインで香港の歴史家グループ主催による講演をおこなった。アジアにおけるゴシック・リバイバルの展開について講演をした。
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Report
(6 results)
Research Products
(9 results)