Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
ユビキタスな環境上で構成されるシステム開発における開発者の作業負担を軽減し,かつ,システムを利用状況に即して段階的に進化させサービスを高度化することを研究目的とし,昨年度は(1)種々のネットワーク環境特性の分析によるネットワーク環境とシステム動作の相互影響性の把握,(2)環境に特化したエージェントを開発するための知識テンプレートの検討の2点に焦点を当てて研究開発を推進した. 今年度は昨年度の研究をさらに進展させ,種々のネットワーク環境のパラメータを自動取得する環境情報取得エージェントの高度化を行い,ネットワーク特性の分析精度を向上させた. また,前年度構築した環境を利用して,ユーザが特定環境に留まらずに多様な環境(ユビキタス環境)からサービス要求を実行した場合の,特定環境に適応したシステムを現環境に再適応するための仕組みの検討を行った.具体的には,リポジトリ型マルチエージェントフレームワークにおける分散協調連携機構を検討し,ヘテロジニアス環境におけるマルチエージェントの柔軟な組み合わせを実現することにより,環境の差異をシステムの組織化で吸収する仕組みを構築した.リポジトリは,平成18年度申請の設備備品「エージェントリポジトリ用パーソナルコンピュータ」を利用し,エージェントリポジトリを用いて多数のエージェントプラットフォームが相互連携を行うためのモデルを導出した. 次に,実装したプロトタイプのフレームワークをネットワーク上に展開し,システム開発・運用支援機能の総合的評価を行った.エージェント型ソーシャルウェアやネットワーク管理支援システムの開発・運用を通し,提案手法によりエージェントシステム開発の効率向上が図られることを確認した.
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