パーキンソン病モデル動物の線条体ニューロンの活動様式を解明する
Project/Area Number |
18700385
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurophysiology and muscle physiology
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Research Institution | National Institute for Physiological Sciences |
Principal Investigator |
畑中 伸彦 National Institute for Physiological Sciences, 統合生理研究系, 助教 (80296053)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 大脳基底核 / パーキンソン病 / マカクサル / 線条体 / 病態生理 / マカクザル |
Research Abstract |
パーキンソン病は中脳のドーパミン細胞が減少することによって引き起こされる疾患である。このパーキンソン病では大脳基底核の入力部である線条体においてドーパミンの欠乏によるニューロン活動の変化が知られている。われわれは遅延期間付き上肢到達運動課題を習熟したニホンサルを用いて実験を行った。パーキンソン病モデル動物にした際のコントロール実験として、正常な線条体からの記録を開始した。手法としては、運動課題実行中のサル線条体に、微量注入用チューブを装着した単一ニューロン活動記録用の電極を刺入し、皮質運動野および視床へ与えた刺激に対する応答のあったニューロンを同定し、そのニューロンの入力様式と運動課題に関連した活動様式を決定した。その後、記録した細胞の周囲に微量注入チューブを通してGabazine(GABAAレセプターのアンタゴニスト)やScopolamine(ムスカリンレセプターのアンタゴニスト)を線条体の記録中のニューロンの周囲に微量注入することによって、GABA性介在ニューロンやコリン作動性介在ニューロンからの入力をブロックし、介在ニューロンの投射ニューロンへの影響がなくなった状態にして、運動課題実行中の活動様式の変化を観察した。その結果、線条体投射ニューロンはGABA性介在ニューロンから空間的、時間的に広く抑制性入力を受けており、この抑制性入力が線条体投射細胞の適切な発火パターンを形成するのに大きな役割を果たしていると考えられた。本知見は現在論文として発表するべく準備中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)