Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
本年度は,前年度書いた援助と成長に関する2本の論文を投稿・発表すると共に,「高齢化と貿易」という関連研究に着手した.この研究では,高齢化が急速に進んでいる先進国とまだそれほど高齢化が進んでいない開発途上国の間で貿易が開始されるとどのような貿易パターンが生じるか,また各国の各世代は貿易によって利益を受けるのか,そうでなげればすべての国のすべての世代が貿易利益を得られるような所得再分配政策が存在するのか,といったことを調べる. 論文"Aging, transitional dynamics, and gains from trade"(神声天学趙来勲准教授との共著)では,2国2財2要素2生存期間世代重複モデルを構築し,高齢化が貿易パターンと貿易利益に与える影響を調べた.2つの主要な結果を得た.第一に,高齢化国は内生的に資本集約財を輸出する小国になる一方,若い国は内生的に世界経済を支配し世界価格を決定する.第二に,補償されない自由貿易は自給自足に対してパレート優位顧にはなり得ないが,自由貿易が自給自足に対してパレート優位となるような,各国内で適用される補償スキニムが存在ずる.この論文はRIEB Discussion Paper Series No. 215として発行され,現在投稿中である. 前年度書いた論文"Aid, growth, and welfare in an interdependent world economy"(大阪市立大学大土井涼二助教との共著)と"Aid, nontraded goods, and growth"は,それぞれ多数のセミナー等で発表され,現在投稿中である.
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