Project/Area Number |
18730419
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educational psychology
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
鈴木 裕子 Teikyo University, 医学部, 講師 (20398738)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2007: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 高機能広汎性発達障害 / アスペルガー障害 / 高機能自閉症 / 状況認知 / 知能検査 / 錯誤反応 / 絵カード / 附加反応 / 高機能広汎性発達障害児 / 社会的認知 / WISC-III / WAIS-R |
Research Abstract |
平成19年は、平成18年度に作成した「新状況図(白黒の線画でA4サイズ8枚からなり、内5枚は二人の児童が、3枚は三人の児童が特定の状況下でコミュニケーションする場面が描かれている)」を、高機能自閉症とアスペルガー障害に加え、健常成人および健常児童にも実施し、高機能自閉症およびアスペルガー障害の結果と比較することを目的とした。課題実施にあたり被験者同意のもと、検査を受ける様子をビデオカメラまたはICレコーダで記録した。高機能自閉症およびアスペルガー障害児者には、知能検査も実施し、言語性知能指数または動作性知能指数が85以上の被験者を分析の対象とした。結果1として、状況図の内容と一致していない解答(錯誤反応)がアスペルガー障害児者には多く認められたが、健常者および心因性の問題を主訴とする患児には認められなかった。結果2として状況図の中には描かれていない解答(付加反応)がアスペルガー障害では多く認められたが、健常者および心因性の問題を主訴とする患児にはいずれも1つしか認められなかった。まとめとして、状況図課題において,健常成人および心因性の問題を主訴とする患児と比較して、アスペルガー障害児者の不適合反応が顕署であった。このことは,この状況図課題がアスペルガー障害児者の特微を険出するための視座を見出す可能性があることを示唆するものであった。今後も分析を進め、医療機関・教育の治療教育現場での高機能広汎性発達障害教育における個別プログラムの作成を行いたい。
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