津波・地震波データの同時インバージョンによる震源過程の推定
Project/Area Number |
18740284
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Solid earth and planetary physics
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
馬場 俊孝 海洋研究開発機構, 研究員 (90359191)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,650,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2008: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 地震 / 津波 / 同時インバージョン |
Research Abstract |
昨年度、開発した地震波・津波ジョイントインバージョン法を,2006年千島沖地震に適用しその有効性を検証した。 まず,地震波形と津波波形を別々に用いて震源過程を推定した。地震波形から推定した震源過程についてはGSNで取得された遠地地震波形データを使用し,津波波形にっいてはNOAAやJAMSTECなどで得られた海底水圧計データを使用した。その結果,地震波に由来する震源過程モデルと津波に由来する震源過程モデルには違いが見られた。次に地震波,津波のすべてのデータを同時に使用して統合震源モデルの推定を行った。得られた統合モデルは,上記の津波のみの震源モデルとは非整合的,地震波のみの震源モデルに整合的なものだった。しかし,その統合モデルに由来する計算津波波形と理論津波波形の残差は小さいままであった。これにより,今回使用した津波データのみの解析では解を拘束するには不十分であるが,地震波と合わせて使用することによって,それが解決できることが確認された。特に記録が少ない古い地震に対して,性質の異なるデータを同時に扱えるというのは,解の信頼性のために有効であるといえる。 また,統合解析において,津波データは破壊伝播速度を拘束するのに有効であることがわかった。基本的には津波伝播速度は破壊伝播速度に比べて有意に遅いので,津波データは破壊伝播速度に対して分解能はない。しかし,地震波形データを合わせて使用することによって,津波データの好む最終的な破壊域になる適切な破壊伝播速度を見っけられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)