Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
|
Research Abstract |
落雷発生時における地中内電磁環境を明らかにするために,地中内における実際の観測,その信号処理及び数値解析によって研究を遂行した。検討項目を以下に示す。 1.計測機器の保守点検作業を行い,連続観測を維持している。-3ヶ月に2回程度の頻度で,地中観測実験システムのメンテナンスを行い,順調に連続観測が実施され,多くの貴重なデータを観測することができた。 2.昨年度の観測結果を考慮し,測定レンジ,サンプりング時間を調整,観測を継続。-地上のGPSアンテナは長期観測にも,良好に動作しており,正確に時刻が同期できている。 3.CIP法を用いた落雷シミュレーションを行い,本手法の有効性を示した。-伝送線路モデル(大気自由空間中に置かれた移動電流源)をCIP解析に組み込み,従来方法との比較により数値誤差が少ないことを明らかにした。 4.CIP法を用いた電磁界シミュレーションの検討として,2次元及び3次元空間において,複数の媒質が存在する場合の媒質問境界条件について検討し報告した。-方向分離法であるCIP法では,各方向の空間微分の境界条件も考慮することが必要であることを確認した。 5.観測データに対して,ディジタル信号処理を行い,地上及び地中内で観測された電磁界信号の解析を行った。-地中・地上間の信号の振幅比・位相差などを評価した。 その結果,振幅・位相差は大地などの条件(含水率,天候)によりばらつきがあることが明らかになった。現在は,これらの観測結果を考慮したシミュレーションモデルを検討中である。
|