センサネットワークにおける情報源の相関性を利用した経路次元符号化手法
Project/Area Number |
18760270
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Communication/Network engineering
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
岡田 啓 Niigata University, 超域研究機構, 准教授 (50324463)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Keywords | センサネットワーク / 送信情報系列の相関性 / 経路ダイバシチ / 経路次元符号化技術 / フュージョン方式 |
Research Abstract |
センサネットワークでは,分散配置された多数のセンサノードを利用して環境やある観測領域に対して観測を行う.このとき,センサノードが生成する送信情報系列間において,相関を持つことがある.この相関には,センサノードの空間的分布によってセンシング範囲の重なりなどで生じる空間相関と,観測対象から得られる観測データが時間的にあまり変動しない場合に起こる時間相関の二つが考えられる.この送信情報系列の相関は冗長な成分であると言え,これを利用して誤り訂正復号を行うことで通信路誤りの軽減を図ることができる. 本研究では,あるセンサノードの送信情報系列における時間相関を利用した誤り訂正復号法を検討した.時間相関を利用する場合,前回の復号器の出力値を次回の復号に利用することができる.このため空間相関を利用した場合に比べ,より信頼度の高い相間情報を用いることができ,復号特性の向上が見込める.受信信号系列の相関を考慮しない場合,及び空間相関を使用した場合とのパケット誤り率特性を調べることで,送信情報系列の時間的相関を利用した誤り訂正復号法の効果を検証した.その結果,誤り訂正復号法に時間相関情報を利用することでパケット誤り率特性の向上につながることを示した. さらに,センサノードでの送信情報系列の時間相関を利用した送信電力制御による消費電力の削減法を提案した.一送信情報系列の時間相関を利用する場合,送信側では送信情報系列の相関情報を把握することができる.この相関情報を利用して相関が高い場合は送信電力を下げ,消費電力量の削減を図る.相関を利用しない方式の消費電力量と比べることによって,提案した送信電力削減法によりおよそ10%の削減効果が得られることが分かった.
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Report
(2 results)
Research Products
(28 results)