マウス始原生殖細胞の分化決定システムとその制御因子群の解明
Project/Area Number |
18770192
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Developmental biology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
岡村 大治 Tohoku University, 加齢医学研究所, 助教 (80393263)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | マウス / 始原生殖細胞 / 分化決定 / 遺伝子スクリーニング / 機能解析 / 分化 |
Research Abstract |
前年度、始原生殖細胞特異的に発現する遺伝子のスクリーニングの結果、発現パターンの特異性、また構造上の特製から、2つの候補遺伝子に絞った。2年計画の最終年度である今年度は、先で示した2つの候補遺伝子について、機能解析を進めた。一つの候補遺伝子は、Zn fingerモチーフを有しており、転写抑制に働く事が示されている既知の遺伝子であるが、現在までに生殖細胞での機能は全く報告されていない。当該研究領域において、生殖細胞内での体細胞特異的な遺伝子発現の抑制が注目されており、その観点からも注目される候補遺伝子である。また最近、この遺伝子がES細胞内における未分化性の維持にも必須な機能を持つ事が報告され、生殖細胞の「全能性獲得」にも機能しうる可能性が期待出来る。もう一つの候補遺伝子は、RNA bindingモチーフを有しているが、現在までにマウス始原生殖細胞において、同構造を持った分子の機能的な関与は示されておらず、始原生殖細胞分化における、新しい機能分子として注目している。 両遺伝子ともに、始原生殖細胞以外での発現も認められるため、機能解析の手段としては、Cre-loxPシステムを使った、分化決定期の始原生殖細胞特異的な遺伝子欠損胚の作製によって、その機能を解析する。現在までに、当該遺伝子に対するES細胞の相同組み替え体を作製する為に、ターゲティングベクターの作製を完了、複数の相同組み替え体を同定した。現在、キメラマウスを作製する前の品質確認作業を進めている。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)