Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
研究代表者らは、渦鞭毛藻Amphidinium sp.より抗腫瘍性を示す一連のマクロリド・アンフィジノリド類を単離し、2D NMRデータならびに分解セグメントの合成等により絶対立体配置を含めた構造を提出してきた。アンフィジノリドNは分子内に6個の水酸基とエキソメチレン、エポキシド、およびヘミアセタール構造を1つずつもつ26員環マクロリドで、アンフィジノリド類の中で最も顕著な細胞毒性を示すが、その立体化学については、一部の相対立体配置が推定されているのみで、分子内13個の不斉点の絶対立体配置は未決定であった。そこで本研究では、アンフィジノリドNの全絶対立体配置を明らかにする目的で、可能なジアステレオマーを合成し、天然物とのスペクトルデータとの比較により立体化学の解明を解明することを計画した。Evansアルドール反応を利用して立体選択的に合成したC1-C13セグメントおよびShiの不斉エポキシ化反応を利用して立体選択的に合成したC17-C29セグメントを、Endersの不斉アルキル化反応によりC14-C16セグメントと2段階で立体選択的にカップリングし、C1-C29セグメントのジアステレオマー候補化合物を合成した。山口法によるマクロラクトン化により環化生成物を良好な収率で得た。化学的に不安定であると考えられるアリルエポキシドへの官能基変換および最終段階の脱保護については現在反応条件を検討している。
All 2007 2006
All Journal Article (4 results) (of which Peer Reviewed: 2 results)
Bioorg. Med. Chem. 15
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Pages: 3235-3240
Tetrahedron 62(1)
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Bioorg. Med. Chem. 14(4)
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