Project/Area Number |
18790122
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Medical pharmacy
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
廣田 豪 Kyushu University, 大学院・薬学研究院, 助教 (80423573)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
|
Keywords | Pharmacogenomics / MDR1 / miRNA / SNPS / pharmacogenetics / inter-individual variability |
Research Abstract |
ABCB1遺伝子は抗がん剤を含む多くの薬物の体内動態に寄与する。ABCB1遺伝子機能の個人差要因解明に向けて、一塩基多型などの遺伝子多型を中心に積極的な研究が進められてきたが十分な解明には至っていない。前年度までに、P-gp発現量と逆相関を示すmiRNAを1種類(miR-106a)、正相関を示すmiRNAを2種類(miR-34c,miR-372)同定した。今年度はこれらmiRNAの作用機序を明らかにするため、in vitro機能解析を行った。in SilicoによるABCB1遺伝子を標的とするmiRNA予測を行った結果、前年度に同定されているmiRNA以外に新たに1つのmiRNAとしてmiR-451を同定した。miR-451はseed領域(miRNAの5'側から2〜7塩基)において、ABCB1遺伝子3'UTRと完全に相補的であった。miR-451についてもP-gp発現との関連を検討したところ、有意な逆相関が認められた。これら、miRNAの機能解析を目的にHepG2,Bewo,Caco2細胞を用いて、内因性miRNAによるABCB1遺伝子3'-UTRへの影響をLuciferase assayにより評価した。その結果、miR-34cとmiR-451がABCB1遺伝子発現制御に一部作用している可能性が示された。miR-451は、胎盤における発現量も比較的高く、P-gp発現量と有意な逆相関を示したことからABCB1遺伝子発現抑制を行う可能性が高いと考えられる。本結果は、ABCB1遺伝子発現調節にmiRNAが寄与することを初めて示したものである。miRNA発現量には大きな個人差が存在していたことよりmiRNAはP-gp発現量の変動要因であることが予想される。
|