肥満における逆流性食道炎発症とグレリン動態の実験的検討
Project/Area Number |
18790471
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
岩崎 栄典 Keio University, 医学部, 助教 (10366172)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | グレリン / 肥満 / 逆流性食道炎 / 動物モデル / タイト結合 / 酸化ストレス |
Research Abstract |
1.慢性酸逆流性食道炎モデルにおけるグレリン動熊 SDラットを用いて、酸逆流主体によるラット慢性酸逆流性食道炎モデルを作成し、病理所見、4-HNE、80HDG免疫組織化学による炎症および酸化ストレスの評価を行い、これらが食道炎粘膜上皮で染色されることを示した。また、逆流性食道炎発症により血漿グレリン濃度が上昇し、胃内グレリン濃度が減少し、グレリン分泌が有意に亢進することがわかった。また、逆流を起こさないまでも、胃排出を障害することで同様のグレリン動態、つまり血漿総グレリン値(胃排出障害群735.9±48.9,対照群552.3±31.7 finol/ml, p<0.01)の上昇、胃内グレリン濃度(3487±260,4383±351 fmol/mg, p<0.05)の減少を示すことがわかり報告した(第35回日本潰瘍学会、第6回日本神経消化器病学会、現在投稿準備中)。 2.食道炎組織における酸化ストレスの病態機序の解明 逆流性食道炎の発症機序を解明するため、食道へ酸を曝露した組織より抽出したmRNAより酸化ストレス産生に関わるNADPH oxidaseの発現を検討した。SDラットの頚部食道を結紮し、前胃よりカテーテルを食道内に進め、試験薬を注入し食道下端を外膜より結紮しながらカテーテルを抜去し閉腹した。対照群(結紮のみ)、生食注入群(pH6.5生理食塩水0.3ml)、酸注入群(pHI塩酸0.3ml)とし、4時間後に食道を採取。食道粘膜NOX-1, 3,4,5, DUOX1, DUOX2 mRNA発現量をRT-PCR法で検討した。酸注入群で組織学的に食道粘膜肥厚と核の膨化が認められた。30分でDUOX1、DUOX2、2時間後にNoX3の発現が上昇することがわかり、これらが食道粘膜上皮における酸曝露による酸化ストレス発現に関与することを報告した。(アメリカ消化器病学会、日本消化器病学会大会)
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)