Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Research Abstract |
われわれは.人工膝関節置換術(TKA)を施行する患者に於いてターニケット使用群,非使用群にわけて血小板及び白血球の活性化,凝集反応の違いの検討を行ってきた。検体はとう骨動脈から動脈血採血及びIVHカテーテルから下大静脈血採血を行い。採血時期は術前,術中(ターニケット使用中),術直後(ターニケッット解除後),術後8時間,24時間行った。in vitro下でアゴニストにより凝集反応を惹起,全血血小板凝集装置を用いて凝集能の経時的変化を見た。その結果,どちらも静脈血側において術後凝集反応促進をみとめ,特にターニケット使用群において術後強い凝集促進を示した。さらに血小板が活性化されたときにおこる血小板放出反応を調べるためにELISA法を用いてβ-トロンボグロブリン(β-TG)や,Platelet factor4(PF4),可溶性CD40Lもあわせて調べたが,これらの値も静脈血側において術後有意に上昇を認め,PF4と可溶性CD40Lはターニケット非使用群に比べ使用群において有意に上昇を認めた。術中ターニケット使用群において動脈側より中心静脈側で血小板及び白血球の活性化の上昇,凝集反応促進がおきていれば,肺循環において凝集塊がトラップされたということを意味し,血栓形成および肺塞栓の発症の可能性を示唆する。われわれはさらに肺梗塞の原因となる好中球血小板凝集塊(Leucocyte-Platelet Conjugate)は白血球と血小板のクロストークによりお互いが活性化され生じる事を証明するためにTKA手術においてターニケット使用による血小板活性及び白血球活性の上昇及びLeucocyte-Platelet Conjugateの上昇を証明した。フローサイトメトリ法を用いてLeucocyte-Platelet Conjugate上の血小板活性を示す細胞(CD14^+CD62P^+cell,CD14^+CD154^+cell),単球活性を示す細胞(CD14^+CD116^+cell,CD14^+CD142^+cell)それぞれについて測定を行い,好中球よりも単球上における有意な活性化を認めた。
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