動物実験モデルを用いた歯周病原菌の動脈硬化病変形成能の評価
Project/Area Number |
18791347
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
稲葉 裕明 阪大, 歯学研究科(研究院), 助手 (70359850)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | Porphyromonas gingivalis / 歯周病 / 動脈硬化 / 心血管梗塞性疾患 |
Research Abstract |
現在、動脈血中に移行した歯周病菌Porphyromonas gingivalisがアテローム形成を促進する可能性が論じられている。しかし,Porphyromonas gingivalisと心臓血管疾患との因果関係は未だ解明されていない.そこで本年度は、閉塞性動脈硬化症患者の手術摘出組織試料および口腔内プラークから歯周病原性菌の検出を評価した。 大阪労災病院心臓血管外科より56症例分供与された、閉塞性動脈硬化症患者の手術摘出組織試料および口腔内プラークより細菌DNAを抽出し、PCR法により歯周病原性菌(P.gingivalis, P.intermedia, A.actinomycetemcomitans, T.denticola, T.forsythia, C.rectus, Streptcoccus属)の検出を試みた。 P.gingivalis, A.actinomycetemcomitans, T.denticola, P.intermediaが摘出組織より検出され、更に口腔内で検出されたP.gingivalis, A.actinomycetemcomitans, S.mutansと摘出組織中から検出された各菌の遺伝子型(線毛、血清型)を確認したところ、すべての症例で同じ遺伝子型が検出された。この結果は、口腔内細菌の血中への感染により動脈壁へ付着し、本疾患を誘発する可能性を示唆している。 現在、光照射により大腿動脈の血管内皮を傷害したモデルマウスにこれらの菌株を感染させ、梗塞性病変形成との関連を評価中である。また同時に、感染させたモデルマウスの大腿動脈のマイクロアレイ解析を実施し、梗塞性疾患と歯周病感受性と関連する遺伝子を検索している。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)