Project/Area Number |
18890037
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
坂東 裕子 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究所, 講師 (00400680)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,330,000 (Direct Cost: ¥1,330,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,370,000 (Direct Cost: ¥1,370,000)
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Keywords | 血管新生 / 乳癌 / リンパ管新生 / バイオマーカー |
Research Abstract |
本研究は、悪性腫瘍を対象に腫瘍血管新生・リンパ管新生のKey RegulatorであるVEGF/VEGF receptor familyを中心に腫瘍微小環境因子の発現バランス解析を行い、予後および各種抗腫瘍療法・抗血管新生療法の腫瘍効果予測因子としての意義を検討するものである。 悪性腫瘍における抗腫瘍療法による細胞増殖抑制効果とVEGF/VEGF receptor familyおよび腫瘍微小環境因子の発現変動に関して臨床検体を用いた解析を中心に行った。また乳癌細胞株(ホルモン感受性、非感受性株)を用いた検討で、内分泌治療薬や抗腫瘍剤が腫瘍細胞に及ぼす影響についてRT-PCR及びELISA法を用いて検討した。実験系では血管新生関連因子の発現はホルモン受容体の発現状況とホルモン治療により大きく変動する知見が得られている。 大腸癌・乳癌組織を用いた解析ではVEGF/VEGF receptor familyおよび腫瘍微小環境因子の発現と、臨床データを比較し予後因子としての意義、抗癌剤・内分泌療法に対する治療効果予測因子としての意義を検討した。(1)予後因子としてのVEGF-A,VEGFR-2の意義が確認された。また術前治療された症例に対する解析ではVEGF-A,soluble VRGFR1の発現は抗がん剤および内分泌治療の効果予測因子として有用であった。(2)VEGF-C,VEGF-D,VEGFR-3の発現はリンパ節転移状況と相関性を認めたが、予後因子としては有意ではなかった。(3)他の微小環境因子としてHER2,Akt/PTEN経路と内分泌治療の効果に関連を認めた。現在得られたデータの解析および検討結果の発表を予定している。
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