Project/Area Number |
18F18380
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Review Section |
Basic Section 45030:Biodiversity and systematics-related
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
江口 克之 東京都立大学, 理学研究科, 准教授 (30523419)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BALLARIN FRANCESCO 東京都立大学, 理学(系)研究科(研究院), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2018-11-09 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2020: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2018: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | Cave adaptation / historical biogeography / invasive species / new species / phylogeny / Japan / taxonomy / biogeography / cave adaptation / DNA / origin |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では日本列島において著しい多様化と固有化を示す真性洞窟棲クモ類をモデルとして、系統地理学的アプローチにより、その多様化のプロセスと様々な時間スケールでの背景要因、そして最近の人為的な環境改変や外来種の影響を解明することを目的とした。 幸いにもCOVID19の感染拡大前に予定していた野外調査を大部分完了することができ、本研究を完成させるのに十分なサンプルが得られたと考えている。一方で、2020年度前半の研究室の閉鎖の影響もあり、研究期間内にデータ解析を完成させることはできなかった。 以下、予備的な解析結果に基づく概要を述べる。日本列島の種相を形成する祖先系統の由来として、極東アジアから北海道を通り南下するルートと、朝鮮半島から九州及び四国を経由して中央、東日本へと拡大するルートが確認できた。そして、日本列島が東アジア大陸部から分離した1200万年前以来、日本列島内で急速な系統分化・種分化が起こったと推定された。以上の過程と、日本独特の環境要因とその変遷によって、日本において非常に固有性の高い洞窟棲動物相が形成されてきたと考えられる。本研究の過程で新種や新属を発見することができ、それらに関する分類学的論文を投稿済みあるいは執筆中である。 一方で、洞窟生態系に与える人為的影響に関する研究に関しても、現在2本の論文を準備中であり、そのうち外来種である洞窟棲Nesticella mogeraに関する論文はまもなく投稿予定である。我々の研究結果は、東アジア原産で世界的な外来種となっている本種は、侵入地において洞窟・地下棲から地表棲へとニッチを急速に変えていることを示している。そのため、本種は熱帯地域の島嶼における洞窟・地下環境だけでなく熱帯地域の森林林床の土壌動物相を改変してしまう可能性がある。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(18 results)