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鎌倉時代に制作された涅槃図に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 18H00004
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Review Section 1110:Philosophy, art, and related fields
Research Institution大津市歴史博物館

Principal Investigator

鯨井 清隆  大津市歴史博物館, 学芸員

Project Period (FY) 2018
Project Status Completed (Fiscal Year 2018)
Budget Amount *help
¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
Fiscal Year 2018: ¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
Keywords涅槃図 / 仏教絵画 / 鎌倉時代
Outline of Annual Research Achievements

1、研究目的 : 仏教の始祖である釈迦の死を絵画化した涅槃図は、日本においては、毎年2月15日(もしくは3月15日)に行われる涅槃会の本尊として、特に平安時代以降、膨大な数の涅槃図が制作された。日本で制作された涅槃図については、中野玄三氏によって平安時代の形式と鎌倉時代以降の形式が異なることが指摘されており、平安時代のものを「第一形式」、鎌倉時代以降のものを「第二形式」と称されるようになった。しかし、特に鎌倉時代以降のいわゆる「第二形式」の作例の中には、非常に多くのバリエーションが存在する。よって本研究では、より細部の図像を詳細に検討することで、いわゆる「第二形式」と呼ばれる作例群を整理し、それらがどのようにして形成・発展していったかを明らかにする。
2、研究方法 : 涅槃図はその大きさゆえに精細な画像がない場合が多い。よって現地調査を第一とし、涅槃図の所蔵先・寄託先に直接赴き、デジタル一眼レフカメラによる写真撮影を行う。その後、得られたデータを用いて、その作品がどのようにして制作されたのか、また他作品とどのように関係しているか考察を加える。
3、研究成果 : 本年度中に東京国立博物館本(重文)、九州国立博物館本(重文)をはじめとした9作品の調査を行うことができた。中でも、東京国立博物館本においては、いわゆる第一形式という日本において古い形式でありながら、釈迦信仰への回帰や、宋の儀礼を参考にしたような描写が見られ、のちの鎌倉時代の特徴をいち早く取り入れた。作例と考えられることが判明した。また、九州国立博物館本については、のちの時代に続く涅槃図の典型的な作例の一つである。本図を参考にした作例は数が非常に多いが、今回の調査の中で、ほぼ同じ工房で作られたと思われるものを見出すことができ、今後の涅槃図研究に新たな材料を提示することができた。

Report

(1 results)
  • 2018 Annual Research Report

Research Products

(1 results)

All Other

All Remarks (1 results)

  • [Remarks] 【講演会】「描かれた釈迦の死 -涅槃図徹底解説-」(四天王寺仏教文化講演会、H30.5.19)

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Published: 2018-04-23   Modified: 2020-03-17  

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