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足踏み式水車を題材とした伝統的技法の伝承と保存に関する一試み

Research Project

Project/Area Number 18H00025
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Review Section 1140:Geography, cultural anthropology, folklore, and related fields
Research InstitutionAriake National College of Technology

Principal Investigator

平田 裕次  有明工業高等専門学校, 技術部, 技術教員

Project Period (FY) 2018
Project Status Completed (Fiscal Year 2018)
Budget Amount *help
¥360,000 (Direct Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2018: ¥360,000 (Direct Cost: ¥360,000)
Keywords足踏み式水車
Outline of Annual Research Achievements

他地域(関東、名古屋、関西の平野部に多く見られる)に保存されている水車を調査し、その特徴の違いを工学的見地から探り、さらに調査結果から設置地域の民族的特徴を分析することを目的としている。
それぞれの水車は製造年が違うため一概に相違点をあげるのは正しくないのでその年代、その地域の民族的特徴をあげる。調査地域は研究実施計画に記載した通り東京、茨木、名古屋、大阪である。
東京(食と農の博物館)この足踏み式水車のはじまりの地域と考えられこの形を基本(江戸型)として他との相違点を探る。この時点で(揚げ)を高くするために軸から伸びるスポークより角度のついた揚げ板がついている。羽根板を放射状にせずに羽根車に角度を付けて取付けるという試行錯誤の末この角度になったと考えられる。農業便利論に記載されているものである。
茨木(稲敷市歴史民族資料館)形は『農業便利論』に記されている水車であった。これは東京のものと同じ江戸型であった。
名古屋(佐屋郷土資料室、祖父江町郷土資料館)この地域では支柱のある後期の形(明治型)をしていた。縦材が上部まで伸び上部でつながることで剛性を上げる改善が施されている。作業効率を上げるため鞘箱の上部、羽根車の板と重なる部分の左右に板が付き水のあふれを防止する工夫が施されていた。
大阪(鴻池新田会所)重厚かつ流線形の材が用いられている箇所があり大阪人らしい美形になっている製作過程で曲線を使うのは効率的でないがこの曲線美は他の水車にない特徴である。加えて調査の過程で(福金)という地域で作られた水車が大分にあることがわかった。大阪で作られたものが流通していた事がわかった。
和歌山(紀伊風土記の丘)この地域は基本の形は江戸型ではあるもののあふれ防止板が付く、底辺の横棒が短い明示型の特徴が見られる。地理的に大阪型が流通していてもおかしくないのだが合理的な考えを持つ人多いのか造形美よりも機能、性能を取ったのではないかと考えられる。

Report

(1 results)
  • 2018 Annual Research Report

URL: 

Published: 2018-04-23   Modified: 2020-03-17  

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