大学入学時のデータ分析による中退徴候の早期発見に関する研究
Project/Area Number |
18H00057
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1170:Education, sociology of education-related
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
松本 孝徳 九州産業大学, 入試部, 係長
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Project Period (FY) |
2018
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥130,000 (Direct Cost: ¥130,000)
Fiscal Year 2018: ¥130,000 (Direct Cost: ¥130,000)
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Keywords | 中途退学者 / 早期発見 / 初年次履修登録 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、履修登録単位数や入試区分に加え、所属の学問分野、各種プレイスメントテスト結果、入学時のアンケート結果を複合的に分析することにより、中退徴候を早期発見するために有効な情報と中退徴候の予測方法を明らかにすることを目的として行った。 本研究は前述した目的を達成するために、本学の2010年度~2017年度入学生(21, 964名)のデータ(2018年6月までの在籍状況、初年次履修登録単位数諸年次履修登録単位数、入試種別及び入試区分、所属学部学科、履修科目、入試区分、所属の学問分野、入学時のアンケート結果)を用いて分析を行った。 分析の結果、中途退学者の初年次履修単位数の平均が全学生の平均より下回っていることがわかった。これは中途退学の徴候が授業開始前の履修登録という行動に現れていることを示唆している。2017年度の入学生のうち、上述した徴候が現れた26名に関して在籍状況を調べたところすでに19名が中退しており、初年次登録単位数と中退に深い関係があることが明らかになった。 また、2017年度入学生のアンケート調査の中で、入学した学科の学問分野に対する興味関心を問う質問項目において、「まだ自分の興味関心がわからない」、「所属する学部・学科の学問内容がよくわからない」の選択率が、中退徴候が見られた学生と見られない学生間で5ポイント以上の差があり、入学前の大学情報や学部情報の欠如や安易な進路選択が原因となっている可能性も示唆される。 今後の課題は、入学以前から抱えている中途退学に至る理由を調査すると共に、他に入手可能な大学入学時のデータを分析し、中途退学者の早期発見の精度を上げていきたいと考えている。
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Report
(1 results)
Research Products
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