主体的かつ客観的発音指導が生徒の英語力に与える影響に関する実証的研究
Project/Area Number |
18H00077
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
|
Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
吉田 雅子 大阪教育大学, 附属天王寺中学校, 教諭
|
Project Period (FY) |
2018
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
|
Budget Amount *help |
¥410,000 (Direct Cost: ¥410,000)
Fiscal Year 2018: ¥410,000 (Direct Cost: ¥410,000)
|
Keywords | 発音指導 / 英語力向上 / 学習動機 |
Outline of Annual Research Achievements |
○研究目的 : 「使える英語力」が叫ばれている今日、英語教育では使用語彙や表現の正確さ(Accuracy)よりも流暢さ(Fluency)に重点が置かれているが、実際に海外に赴き英語を使用しても、流暢さのみならず、発音・リズム・アクセントが相手側に受け入れられるもの(Intelligibility)でなければ理解されない。発音習得については日本がEFL(英語を外国語とする)環境であるため、どれだけ学習者の学習意欲を維持できるかが大きな要となっている。そのため、発音指導を軸として、中学校3年であっても学習意欲を維持・向上させながら、英語学習に対する意識の向上に努め、英語力の伸びについて研究することを本研究の目的とする。 ○研究方法 : 学習動機を高めるため、継続的にJTEとNETによる発音指導(特定の音の聞き取りや音声認識ソフトやICレコーダーを用いた発音練習・ディクテーション活動)を授業中に行い、スピーチなどのパフォーマンステストで発音の伸びを調べた。また、その活動に伴い、英語力の向上にどのように変化があるかを見るため、適宜、英語力テストを行い、上・中・下位層それぞれの結果を分析した。 ○研究成果 : 授業中に行った音声認識ソフトなどを利用した発音練習は、生徒の自律的な学習を促すものとなった。また、NETは、生徒にとって生きた教材であり、より多く英語を使おうとする意欲を生み出し、その結果、生徒の発音についても一定の向上が見られた。しかし、学習者アンケートによると、発音に関する意識は低下していないものの、より流暢に多く話せることを求めていることがわかる。計4回行った英語力テストの結果を分析すると、上位層の英語力の伸びはやや緩やかであったが、下位層については一定の向上があった。その一方で、中位層の英語力の伸びは、不安定な傾向にあった。この研究は、一時的な研究であり、今後、より正確な結果を求めるためには、さらに長期的に英語力の向上について調査研究していく必要がある。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)