科学的な深い学びを実現する理科の「見方・考え方」を軸としたカリキュラム試案の開発
Project/Area Number |
18H00089
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | 神戸市立妙法寺小学校 |
Principal Investigator |
下吉 美香 神戸市立妙法寺小学校, 教員
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Project Period (FY) |
2018
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
Fiscal Year 2018: ¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
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Keywords | 深い学び / 理科の「見方・考え方」 / カリキュラム・マネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
【1研究目的】 次期学習指導要領がめざす「資質・能力」の育成、「見方・考え方」を働かせた「主体的・対話的で深い学び」の実現に向かうためには、教師の子どもの学びを見取る目と、深い学びを創り出す単元デザイン力、カリキュラム・マネジメント力が必要となってくる。特に、理科においては、問題解決の過程を丁寧に展開していく中で「科学的な深い学び」の実現が求められている。しかし、現在の学校現場では、若い教員が多くなり、理科に限らず教育的効果のある手法や考え方の継承が容易ではない状況が散見される。そこで、理科の「見方・考え方」を軸としたカリキュラム試案を作成し、理科における学びの在り方と手法について指針をまとめ提案することにより、子どもたちの科学的思考力が深化・拡張されるとともに、教員の実践力向上につながるのではないかと考え、本研究の目的として設定することにした。 【2研究方法】 平成30年度神戸市立M小学校の主として第5学年児童67名を対象とした。6単元にわたるカリキュラム試案を作成し4月から3月にかけて実施。学習中の子どもの発話・行動・記述を分析し、研究仮説「1生活からはじまり生活に返す単元構成」「2仮説をもとにした観察・実験」「3科学的事実を根拠とした考察・結論の導出」の妥当性と手法の有効性を、子どもの学びをもとに検証した。 【3研究成果】 成果として、研究仮説が妥当であることと、主に次の5点が有効な手法であることが明らかとなった。 ・差異点、共通点に着目した概念図の記述(生活経験や既有知識とつながり有効 : 仮説1) ・仮説を共有する場、仮説を再度検討する場の設定(自己・他者・事象との対話が生まれ有効 : 仮説2) ・実験数の確保、多様な事物からの一般化(科学的事実を根拠とした学びにつながり有効 : 仮説3) ・実験から得られた情報を処理する場の設定(科学的事実を根拠とした対話が生まれ有効 : 仮説3) ・単元終末時「パフォーマンス課題」の設定(学びと生活とがつながり有効 : 仮説1)
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)