国語科における学習者用デジタル教科書を活用した編集力を育成するカリキュラムの開
Project/Area Number |
18H00096
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
渡邉 光輝 お茶の水女子大学, 附属中学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2018
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2018)
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Budget Amount *help |
¥510,000 (Direct Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2018: ¥510,000 (Direct Cost: ¥510,000)
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Keywords | 学習者用デジタル教科書 / 情報活用能力 / 一人一台端末 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者は、これまで国語科における情報活用能力としての「編集力」の育成をテーマに実践研究を進めている。2016年より勤務校で一人一台端末環境及びデジタル教科書が整備されたことを契機に、積極的に国語科授業でデジタル教科書を取り入れ、効果を検証してきた。これらの実践から、デジタル教科書は、単なる紙の教科書の延長線上にあるのではなく、国語科教育を更新する可能性に秘めたツールであるという感触を得ることができた。その利点は、文字言語だけでなく、音声言語、映像などのさまざまなメディアと出会う学習が成立するという点、デジタル教科書の編集ツールによって、それらのメディアを主体的に活用する学習活動を行うことができるという点、時間、空間を超えたインタラクティブな情報の利用ができる点などがあげられる。この特徴を最大限活かすことで、国語学習での主体的なメディア活用、情報編集及び発信の表現力を引き出すことができるものと考えた。 本研究は上記の仮説から、国語教育におけるデジタル教科書を活用した編集力育成のためのカリキュラム開発を目的として取り組んだ。具体的には、学習者がデジタル教科書のマルチメディアテキストを、タブレット端末をはじめとする様々なICTツールを活用しながら主体的、戦略的に収集、選択、加工、発信していく学習活動を設定し、編集力を引き出す業を開発し、実践した。生徒の変容を質的、量的な指標を用いて検討し、授業の効果を検証した。 これらの実践研究から、国語科の学習者用デジタル教科書はまだ開発途上であり、今後多様な活用事例が出てくるものと思われるが、その可能性の中心はデジタル教科書が紙教科書と異なる「編集可能なマルチメディアテキスト」である点にあると結論づけた。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)